企業から求められる仕事
似合う色の根拠を把握し、目的に応じた色の演出効果を理解することで、パーソナルカラーの知識を習得した人材の活躍の場は、今後さらに広がるでしょう。ここでは、業界で色彩効果を取り入れる場合の、導入の一例をご紹介します。
パーソナルカラーで出来ること
販売分野
販売員のスキルとして、客観的な根拠に基づいた共通する心理効果(属性の反応による色白効果、血色効果、小顔効果、つや出し効果など)を踏まえたアドバイスは、大変有効です。
理論に裏打ちされた販売員の言葉は、顧客の満足度を上げ、客観的な根拠を持ったアドバイスができる販売員へは、自分への自信を深めさせ、仕事の満足度を上げます。この相乗効果によって両者の間に生み出されるのが、信頼関係です。パーソナルカラーは、リピーター獲得への新たな施策となる可能性も、十分に秘めています。
企画分野
色に関わる商品企画に必要なのは、流行、年代、性別、嗜好、地域性などの、主観的な個別の心理効果に関するリサーチです。その結果を踏まえ、適切な色や配色を選択するには、色の基本的で客観的な心理効果を用いることがとても有用です。一方、主観的な心理効果は、具体的な色へ変換し、企画として立案することもできます。
営業分野
経営者や営業スタッフなど、企業イメージを代表する部門のスタッフにとって、印象は重要です。個人に調和する色調域(色相、明度、彩度、清濁)をベースとし、様々な局面や場面を考慮したカラーコーディネイトを組み立てます。信頼を得るために、印象をより細やかに演出し、具体的な効果を狙うなど、客観的な根拠と主観的なセンスを融合させた提案が可能です。